近年、「保護犬を迎えたい」という人が増えています。
ペットショップやブリーダーからではなく、シェルターや保健所などから犬を譲り受ける“譲渡”のスタイルが浸透しつつある今、保護犬の人気事情にも変化が見られます。
なぜ保護犬が注目されているのか?
保護犬とは、さまざまな理由で飼い主を失い、保健所や動物保護団体、シェルターに保護されている犬のことです。その背景には、飼育放棄、迷子、繁殖場からのレスキュー、飼い主の高齢化や経済的理由など、さまざまな事情があります。
注目されている理由は以下の通り:
• 命を救う選択ができる:保護犬を引き取ることで殺処分を防ぐことができます。
• ペットショップへの疑問:悪質な繁殖(いわゆる「パピーミル」)への批判や、流通の裏側に疑問を持つ人が増えています。
• 費用が比較的安い:譲渡費用は必要ですが、ペットショップよりも安価な場合が多く、ワクチンや避妊去勢手術が済んでいることも。
• SNSやメディアの影響:芸能人やインフルエンサーが保護犬を迎えたことを発信し、保護犬文化が浸透しています。
保護犬で人気の犬種は?
保護犬といえば雑種のイメージが強いですが、近年は純血種も保護されるケースが増えており、人気の犬種も見られます。
1. トイ・プードル
人気犬種ゆえに飼育数も多く、繁殖業者での放棄などから保護されることがあります。賢くて飼いやすいので、里親希望者が多い傾向に。
2. チワワ
超小型犬として根強い人気。高齢の飼い主が飼いきれなくなり、保護される例も増えています。
3. 柴犬
日本原産で人気が高い一方、しつけの難しさから手放されるケースも。警戒心が強くても、一度心を開けば忠実なパートナーになります。
4. 雑種犬(ミックス)
実は保護犬の中で最も多いのが雑種犬。
個性豊かで健康面にも強く、唯一無二の存在として人気が高まっています。
保護犬を迎えるには?
保護犬を迎える際には、以下のようなステップがあります。
1. 保護団体や譲渡会を探す
地域のシェルターや保護団体のサイトをチェック。InstagramやX(旧Twitter)などで日々情報が発信されています。
2. 面談やトライアルを経て正式譲渡
いきなり譲り受けるのではなく、数週間のトライアル期間を設けるのが一般的。
相性を確認してから本契約となります。
3. 譲渡条件をしっかり確認する
「ペット可の住居に住んでいる」「終生飼養が可能」などの条件を満たす必要があります。
まとめ:保護犬は“選ばれる存在”から“選ぶ存在”へ
一昔前までは「かわいそうだから保護犬を引き取る」というイメージが強かったかもしれません。
しかし今では、保護犬自身が魅力的な存在として選ばれる時代に変わってきました。
個性豊かで、人の温もりを知っているからこそ深い絆を築ける。
そんな保護犬たちとの出会いは、人生を豊かにしてくれるかけがえのないものになるはず!